既に全話の感想はやっていますが感性が昔と変わった現在、また改めて今後第1話から感想を述べていこうと思います。(昔の感想と比べてどのように感性が変わったかも注目ポイント)
さて、久しぶりにグラビティフォールズを見てみたが、(久しぶりと言っても2ヵ月ちょい)
やはりこれはよく出来てる。
前にも全体的なデザインの部分が良いと言ったが今回また改めて関心した。
奥行きがあるというか、平面の世界だが奥行き感があるように感じるのがグラビティフォールズの凄いところでもあるだろう。
こういうスタイルがもっと広がっても良いと思うのだがやはり難しいのだろうか?
そして奥行き感はデザインだけじゃなくストーリーの方にこそある。
単なる超常現象発生地帯というだけじゃなく謎の本の登場、その本の作者は謎の失踪、そしてスタンの謎の行動、
というようにこの先何が待ってるのだろうと思わせる演出が上手い。
これは結構前から気づいていたのだが言う機会がなくて言ってなかった事だが、もしあなたが何か人気の出る作品を作りたいのであれば、読者(視聴者)の想像力を掻き立てる要素を入れるのは必須だと思います。
よく最終回のうたい文句でここから先は皆さんで想像してくださいとかあるが、これはそういう意味とはちょっと違う。
ストーリーの途中の段階でそう思わせる要素を次々投入するのがおそらく大事。
ただしそれには並外れた発想力が必要だろうから、まあ普通の人には無理だろう。少なくとも自分は無理である。(ただし想像力を掻き立てる側としてならかろうじて出来る)
でももし何かオリジナルの漫画とか小説を描くのが趣味の人はその部分をもっと重視して考えてみると良いかもしれません。(というのを言いたかった)
話を戻して、とにかくグラビティフォールズはこの第1話から見事に成功している。
最近感想として取り上げたパイロット版と比較すると、そこからの進歩も見て取れた。
デザインの奥行き感とストーリーの奥行き感の二つである。
キャラに関してもスースとウェンディを投入してバージョンアップしている。
ただキャラの構成(中身)に関してはパイロット版の時から地に足がついている印象があったからその点はやはり凄い。
ちなみにキャラの中身については自分は本当に何も言うことは出来ない。これは本当"才能"が重要なのかもしれない。
色んな作品のキャラを細かく分析して、一旦それを真似てそこにオリジナル要素を入れれば何とかなるのかもしれないが、………これこそ自分には無理だ。
当たり前のように思えるがディッパーとかメイベルとかこういうキャラをしっかり動かせるのは凄いと感心する。
という感じで若干なんちゃって専門家的なアプローチで感想を述べてみたが、次回からは抑えてストーリーの方をもっと中心にして色々言うと思います。
この回はシーズン1のベストエピソードの5位に入れているように重要なエピソードじゃないながらもかなり気に入っている。
ちなみにディッパーとメイベルがスタンの元を離れスースと共にモンスターハントに向かうところの部分が短いながらもお気に入りのシーンである。
ディッパーが構えている時に少し流れる軽快な音楽、旗を用意するメイベル、といったところが冒険感を出していて良い。2話目としてピッタリのエピソードだと思う。
そういえば今回見て思ったが、ディッパーとメイベルのデザインは現在のこの方が良かったのかもしれない。
冒険感を出すなら子供っぽい方がより強調される気がした。
おそらくあっちの方だとその雰囲気を出すのが少し難しかったのかもしれない。
そして今回から早速良い味を出していたスース。
ビーバーの写真を沢山取ったからとカメラを失ったディッパーを励ます言葉だけでこのキャラの存在価値がある。
ちなみにスタンの秘密を知っている現在、モンスターハントについてどのようなコメントをディッパー達に言うのか注意深く見てみたら、大して何も言っていなかった。
肯定も否定もせず、ただ釣りに行くことだけに集中していた。
なるほど………これは上手い。
フォードの存在はこの2話目の時点でスタンの車のナンバープレートにヒントが隠されていたのでそこは最初から考えられていただろうが、スタンの方もそうだったのだろうか?
もしこの時はまだ正体は不確定であったのであればどちらに転んでもいいようにスルーしてあるというわけである。
実際シーズン1のほとんどの話でスタンは超常現象に上手く出会わない状況がよくあった。
そういう意味でこの回のスタンの動きは上手く考えられている。
そしてマクガケット。
冷静に見たらあの爺さんはかなり危険人物である。
最後3人がスタンと合流して良い話っぽく終わったが、その部分を抜けばこの話はクレイジーな爺さんが子供2人と青年を死に追いやろうとしたというとんでもない話である。
偽札作りに始まり、クレイジー爺さんで終わる、これがグラビティフォールズである!
そういえば途中でスタンがカップルにくだらない結婚ジョークを言うがスタンには離婚歴があると判明した現在、あの流れは確かに納得である。なるほど。
この話は面白い事は面白いのだが、改めて見てみると何かが足りないと思った。
その何かというのを具体的に説明するのは難しいが前回の話と比べると冒険感が欠けているのかもしれない。
事情聴取も兼ねたグラビティフォールズの町の散策という意味では冒険しているが前回のとは種類が違うのは分かるだろう。
おそらくこっちはスピード感がないのかもしれない。
あっちが(映画の)"スピード"だとすると、こっちは"スピード2"という感じか。(この喩え分かるかな?)
ただし伏線として見た場合以前の感想でも触れたがこの回は非常によく出来ている。
制作者のアレックス・ハーシュも確か特別番組で言っていたがスタンがスタン人形をやけに大事にしていた理由はスタン人形をフォードと照らし合わせていたからである。
ちなみにこの事はアレックス・ハーシュが説明する随分前に気づいていた人がいて、それを見て自分もこの事に気づいた経緯がある。
言われるまでなぜか気づかなかったという人は自分以外にもかなりいるだろう。
実際これを指摘していたのは自分が知る限りその人のみであった。
やはり初期のエピソードだから皆頭から抜け落ちてたというのもあるかもしれない。それにナンバープレートの伏線の方が印象が強かったのも理由としてありそうだ。
そういえば蝋人形達は生きていたと聞かされたスタンが取った対応はやはりどっちつかずな感じであった。
否定をしつつも蝋人形を燃やし尽くした双子を責めない、
ただ今になって見てみると超常現象を既に知ってそうな雰囲気があるようにも見える。
ちなみにジョークの部分はトビーのアリバイやラリー・キング(の首を切る)など1話2話と比べるとアクが濃くなっている。
というかこれからのエピソードと比較してもこの回はその点で例外的である。
やはり模索の段階というか、ただ個人的にはこういうのは悪くないと思ったのだがやりすぎたらマズいという事で自重したのだろうか。
確かにセレブを取り扱いすぎたらシンプソンズみたいなノリになりかねないからディズニー作品としては現在の流れでよかったのだろう。(トビーのアリバイネタも同じく)
以前の感想でも言ったようにこの回はどうもそこまで好きになれない。
その理由を改めて見ながら考えてみたが、おそらくメイベルが中心というのが一つあるかもしれない。
自分はディッパー中心、もしくは双子どちらも中心の話が好きなのでメイベルが中心だと若干ノれないのかもしれない。
二つ目の理由はギデオンが"悪役"として不十分というのもあると思った。
ただこれはビルの登場によって今後大きく改善するから全体的にみると問題がなかった。それにギデオンの登場回数(敵として登場)はよく考えたら上手くバランスが取れている。
そして最後の理由。
この回で未だにもやもや感があるのはあの超能力ペンダントの存在である。
あんな凄いものがこんなに早く登場し、こんなに早く消滅したのは………どうもスッキリしない。うーむ。
最終回で使われてもいいレベルの代物だと思うが、いやだからこそあまりにも便利すぎて早い段階で消した方が良いという事になったのかもしれない。うーむ。
さっきから不満を言ってはいるが、この回は悪くない。
元々はギデオンはスタンとライバルなだけあってスタンが今回地味ながら良い味を出していた。
スタンがこの回の救世主である。(自分の中では)
スースとウェンディはあまり目立たなかったが、というかこの4話までウェンディは普通に影が薄い。
オープニングからいるのにこれじゃほとんど脇キャラレベルの扱いである。
これはおそらく早い段階で目立ちすぎるとディッパーとの関係を描くのに苦労するからかもしれない。
だからシーズン1ではシーズン2ほど登場しなかったのだ。(多分)
では感想の最後にちょっとツッコミを。
ディッパーがギデオンの超能力で放り投げられた時ディッパーはギデオンの能力をまだ疑ったが、
疑うならギデオングッズが宙に浮くこっちの方では?疑うの逆じゃないか?
という結構どうでもいい部分をツッコんでみました。(しかしこれを思っていたのは絶対自分だけじゃないはずだ)
前回まで影の薄かったウェンディにようやく光が当たる回である。
その反動もあってかディッパーの初恋(?)の相手として一気に注目のポジションに躍り出るほどである。
重要度としてはこの回でスースを超えた感もある。
それはいいとして、やはり何度見ても自己紹介でスベるもてもてディッパーが痛い。おそらく何度見ても全く同じことを思うだろう。
それにしてもディッパーはこの状況からよくロビーに対抗できる度胸を持ったものである。
この時は完全に押されているがコンビニのドアを開けたり、ウェンディが気を利かせてディッパーの幽霊退治のデマを言ったりしてくれたお陰でティーングループの中での地位を得たのだろう。
そしてまだ5話目という事もあってか、
3話目の時のように種類は違うがやや際どいジョークがある。
個人的に(誰でも?)このシーンはかなり印象的で、これこそがグラビティフォールズと初期の話ながら思うほどである。(メイベルのトリップシーンは何気にかなり気に入ってる)
そういえば今回改めて見て思ったのだがなぜディッパー達は1995年に閉まったはずの店のアイスを平気で食っていたのだろう??
それに氷が解けていなかったのも疑っていなかった。
うーむ……やはりグラビティフォールズの住人達は元々どこかおかしいのかもしれない。(演出面を考慮せずに考えた場合)
しかしディッパーとメイベルは出身は別である。
にも拘わらず、ディッパーまでも途中から他のメンバーの流れに乗っていた。
グラビティフォールズの住人がどこかおかしいのは秘密結社だけが原因じゃなく土地までも人に直接影響を与えているのかもしれない。
だからもう既にディッパーにも影響が出ていたというわけである。(たぶん)
そしてこれも毎回思うがこの幽霊老夫婦はなぜか無茶苦茶強い。(この二人ならビルの仲間程度なら楽々倒せたんじゃないか?)
前回の超能力ペンダントといい4話5話から一気に強力なパワーが出てきている。
しかしこの先上手くバランスが取られるからその辺の構成はよく出来ている。こうやって考えたらやはりあのペンダントは早々に消滅してよかったのだろう。
ちなみに前回良い味を出していたスタンは今回はオチ担当として出てきたが、それでも初登場したティーン達の存在感が強かったのでオチといえどあまり目立たなかった。(スースも同じく)
まあこの二人はティーン達とは合わない感じのキャラだからこれで良かったのかもしれない。
この話がなぜ若干異様な雰囲気があるか分かった。
それはおそらく"モンスター"と協力して何かをやるからだ。
そのパターンはおそらくこの話しかない。(多分)
それにディッパーとメイベルで話が二つに分かれているのも普段と違う雰囲気を出している要因の一つだろう。(ただしこのタイプはこの先何度か出てくる)
そして男らしさを強調したストーリーであるのも理由としてありそうな気がする。
グラビティフォールズは基本的に中性的な感じであるが今回はディッパーのツルツル度合いがバカにされたり、ディッパー自ら進んで男らしさを手に入れようと奮闘したりとこの作品の基本から外れている。
それがきっと異様な雰囲気をかもし出している最大の要因かもしれない。
ではここから話をストーリーに移して、このことに気づいていた人はいただろうか?
ディッパーの悩みを聞いて最初に協力しようとしたあのマンノタウルスだが、
このマンノタウルスはそもそもなぜ人間であるディッパーをマンノタウルスの本拠地に連れてきたのか?
その目的は?
これはオリジナルの仮説だが、おそらく子分もしくはペットもしくは息子のような存在が昔から欲しかったのだ。
そういう意味でこの"Chutzpar"(日本語名忘れちゃった)はマンノタウルスの中で特殊な存在だと思われる。
マンノタウルスの中でやや中性的な存在というか、だから最後のシーンもよく見てほしい。
ディッパーが男にならなくてもいいと言った時にブーイングはしたがその後すぐに話題を変えて皆を別の場所へ誘導している。
これによってディッパーは実は命拾いしたのではないだろうか。
あのままの流れだったらもしかしたら食われていたかもしれない。
今度見る機会があればこの事に注意してこのエピソードを見てほしい。あのマンノタウルスは最初からディッパーをやけに気に入っている。
ちなみにメイベルの方だがこっちはこっちで面白かったのだが、ディッパーの方の印象が強くセカンドストーリーというよりはおまけのような印象を個人的には持った。
そういえばこの回もスタンがオチ担当だった。
…今まで全く意識していなかったがスタンはもしかしてオチ担当なのか?
もしかしたら本当にそうかもしれない。今後これにも注意して見てみよう。
出だしの時点でこれ面白いとすぐに思ったのだが、これはきっと時間帯が夜というのもあるかもしれない。
基本的に昼間が舞台の作品でたまに夜が舞台だとどういうわけかそれだけでワクワクしてくる。(これは自分だけなのだろうか)
だからフィニアスとファーブでも夜が舞台の監視カメラに移った話があったがあれもやけに印象に残っている。
話をストーリーに移すとクローン人間という普通なら重みのある話になったりするがこれはグラビティフォールズ、この点は最後の最後まで結構軽い感じで進んでいく。
こういう部分こそがグラビティフォールズの長所だと自分は感じる。
変に重くせず、涙と絡ませようともせず、このバランスは改めて流石だと思った。
そしてクローンといえば、No.3とNo.4。
以前の感想と最終回の感想でも触れたがこの二人の存在が完全に忘れ去られてなかったのは本当に芸が細かい。
ちなみにその事を触れたのは英語版の最終回を見た後だが、それを見たからその事に触れたわけではなくかなり前からこの事は知っていました。
だからこそ最終回でこの二人が現れないかと期待していただけに本当に現れた時の感動は大きかったのである。
ただし、冷静に考えれば、ディッパーのクローン二人が森の奥深くで雨を避けてひっそり暮らしているというのはかなり不気味である。
それに紙詰まりディッパーが溶ける際に「これでいいのだ!どうせ紙詰まり」というような事を言ったが、本当はオリジナル(英語)だと若干ニュアンスが違いもうちょっと重たい意味になっている。さっき軽いと言ったがこの部分だけは実は結構ブラックなのである。
それはいいとして、この回まではディッパーはロビーに強く対抗できていないと気づいた。
おそらくだがウェンディと普通の会話をかわせるようになったあの時から自信を付けていったのかもしれない。
実際この次の次の回で遊園地に誘う度胸までついている。
あの無人島の話題と昔のウェンディの写真、そしてディッパーの額の北斗七星のアザの披露、あの瞬間がディッパーというキャラの転換期だったのだろう。なるほど。今回視聴してついに気づきました。
ちなみに今回メイベルの宿敵となるパシフィカ、そして友達になるグレンダとキャンディが出てくるがこっちも良い判断だったと思う。
というのもディッパーはウェンディ一筋だがメイベルはかなり惚れっぽい。つまり女同士のやり取りがなかったら基本的にディッパーと一緒にいるか、男を探すかという二択しかないからである。これじゃバリエーションが乏しい。
開拓者の日というアメリカらしいエピソードだが、話の中身は………こっちも同じくアメリカっぽい。
USAコール、意地悪な金持ちの田舎娘、手掛かりを元に大きな謎を解いていく、それを追う政府の組織(保安官達)、政府の陰謀、途中でトラップがある、大統領の登場、捕らえられ政府の施設に送られそうになる、そして最後はリベンジを成し遂げる、
などなどこうやって並べたらUSAの基本(?)が全て揃っているのが分かるだろう。
実際このエピソードの原題である"Irrational Treasure"(イラショナル・トレジャー)はニコラス・ケイジの映画のナショナル・トレジャーに掛かっている。(こっちもそういう系の話)
それにしてもノースウェスト家がグラビティフォールズの発見者じゃないかもしれない事を随分前に見抜いているとはフォードの情報収集力は大したものである。
ただ今回それを完全に解いたのはこのミステリーツインズだから忘れそうになるがこれは何気に凄い功績である。フォードですら完全に解けなかった謎を偶然が重なったとはいえメイベルが解いた。
そういえばフォードはノースウェスト家の幽霊の情報まで持っていたからこっそり屋敷に侵入したりしていたのだろう。
そこできっと30話で出てきたあの隠されていた秘密の写真を見て真の発見者じゃないと閃いたのかもしれない。なるほどなるほど。(これはオリジナルの仮説です)
そして久しぶりにギデオンが出てきたが、今回は妙に大人しかった。
やけに穏やかな時と最初からブチ切れモードの時があるからこうやって見たらギデオンは結構不気味である。
ただ常に敵(ボス)として構えていないのは作品的にいい事である。4話の時にも言ったがこのバランスがグラビティフォールズは上手い。
そういえば今回ウェンディのようなティーン達が出てこなかったがやはりハロウィーン(サマーウィーン)と同じなのか、こういうのを楽しむのは子供と大人なのかもしれない。
スースがどんな感じなのかも気になったが、スタンの話の中だけしか登場せずこっちも分からず仕舞いであった。
話のタイプとしては第3話の蝋人形回にやや似ているが、超常現象要素が少なくて代わりに話のスケールが大きくなっている。
大きすぎてあの保安官達がこんなデカい秘密を持ってたのか!(しかも訓練済み)というのを忘れそうになるぐらいである。
やはりこれはよく出来てる。個人的にはストーリーだけじゃなくユーモアの部分もこの回は特に良いと感じる。
おそらく初期の伏線回収の回という事もあって色々と気合を入れたのだろう。
この先もたまに出てくるブレンディンやタイムベイビーもいるし、それにフォードも映る。
伏線回収回でもあるが同時に新たな伏線を組み込んでもいる。
昔の感想でも同じような事を言った気がするが、この流れは本当に上手い。
そして7話の再感想でも言ったようにこの回からディッパーはロビーに対して強くなる。
ウェンディと普通の会話ができる前は完全に弱腰であったが……
今回ウェンデイを遊園地に誘う度胸が付いてからはロビーに上手い事を言えるまでに。
自分もこの間気づいたがこのディッパーの変化の流れこそが目立たないが最もよく出来た部分かもしれない。
しかしこのディッパーの成長過程はまだまだ不十分で、この後すぐディッパーはロビーとウェンディが付き合うようになる場面を目撃して精神的に参ることに。
今回ハッキリしたが、グラビティフォールズというのはディッパーの成長過程を描いたものでもあるだろう。
今更気づいたのかと思う人もいるだろうが自分は今まで謎の部分に注目しすぎてその他の要素はユーモアの一種として軽く見ていた面があるのだが、いやいや、この部分はこの前(7話の再感想の時)以上に今回更にハッキリ見えるようになった。
ではその部分に注目して話を進めよう。
間接的に振られたディッパーは完全に茫然自失状態になる。
しかしブレンディンとの遭遇で人生をやり直すチャンスを得て、失敗を成功に変えようとチャレンジをするがどういうわけか何度やっても同じ結果に。
この何度も失敗するのを経験するという部分もディッパーの精神を強くした要素としてあるだろう。(ただし失恋に慣れる部分のみ)
そして失恋を乗り越えるキッカケとなったのがメイベルを救うという選択肢。
これは不思議なタイムパラドックスで発生した要因であるからディッパーがそもそもの原因ともいえるが、それでもメイベルの方を選んだことによって一旦ウェンディの事は吹っ切れることに。(今後また再開する)
という感じでこの回だけでディッパーの成長イベントが二つもあるという充実ぶり。(遊園地に誘う、失恋を一時的に乗り越える)
更に見ての通りストーリーの方もタイムパラドックスが絡んでいて中身がギッシリの充実の23分であった。
まず目に付いたのはオープニングのマクガケットのダンス。
本放送の時はあのおかしなじいさんのギャグという印象しかなかったが、全てを知った今見ると結構重い場面でもある。
そしてゲームセンターで遊んでいたディッパーとウェンディの元にロビーがやってくる。
やはりウェンディのボーイフレンドになったという事で優位になっている。
ただディッパーも成長してるのでロビーに対して一歩も引かない。
強気なディッパーだが、しかしウェンディに告白する勇気はない。
それをロビーに指摘されてから一気に立場が悪くなる。
弱点を突かれたことによってまるで昔のディッパー(北斗七星のアザを見せる前)に戻ってしまった。
その証拠に、なぜかマルチベアーとの死闘を思い出せない。(それと修行も)
謎の記憶喪失によって戦いの経験0となったディッパーはロビーから隠れるはめに。
しかし偶然にもゲームのキャラをリアルの世界に連れてくるコマンドコードを発見してランブルを召喚する。
前にも言ったがこれはフォードが書いたのか?
もしかしたら本を書く前に発見したから本ではなくそこに書いたのかもしれない。
そしてその後スースはゲームの機械の中から抜け出せなくなってしまう。
そういえば19話の時にビルがスースの事を賢いと意味深げに言ったが、今になって考えてみたらあれはもしかして単なる皮肉だったのでは?
ただ色んなものを修理できたり、ボートも運転できるから賢いのは確かである。マクガケットのパソコンを修理したのはスルーしそうになるがかなりの功績だ。
そしてメイベルとスタンのパート。
14話の短編の中ではメイベルは嘘を付かないキャラであったが、この回は大叔父さんの日を作ったりなど嘘を付きまくりである。
これは一体どういう事だ!?
という疑問に関してはある理論があるので先の方のエピソードで解説します。(理論と言ったがそれほど大した事じゃないので期待しすぎないように)
そしてその後ディッパーは暴走したランブルと決着をつけて、ここでまた成長するのであった。
マルチベアーの時は胸毛が一本生えるという肉体面での成長のみであったがこっちはしっかり精神面で成長するイベントとなった。
やはり敵が動物か人間(ランブルも一応含む)というのはそういう意味で大きな違いなのかもしれない。深い。(?)
という感じで目に付いた部分を挙げてみたが、全体的な感想をいうとやはりこのエピソードは面白い。
前回がSF要素も含めたストーリー的な意味で面白いとしたら、こっちはバカバカしい意味で面白い。
ランブルが道端に落ちてる刀を拾うとことか、カットシーンをディッパー自ら作るとこ何かが特に気に入っている。
では9話と比べたらどっちがお気に入りか。
今回気づいたが自分の中で評価がほぼ互角のエピソードは後で見た方を上にする傾向がある。
というわけで10話現在のところこのエピソードがNo.1です。
8話の時は無防備なスタンにトマトをぶつけるだけという大人しいギデオンであったが、
今回はうって変わってミステリーハウスを乗っ取ろうとする。
な、なんだこの変わり身は……。
もしかして二重人格か何かか?
実際それを裏付けるようなシーンがある。
怒った後に不気味にケタケタと笑い出すギデオン。
両親(この時はまだ母親だけ)も恐れるギデオンはやはり何かあるのだろう。(例えば超能力ペンダントの副作用である時から精神に異常が起きたとか)
ちなみに言ってなかったがこの話はDoraemonの影響があるだけじゃなくブルース・リーの映画の影響も受けている。(鏡のシーン)
Doraemonにブルース・リー、(そしてこの次カオナシ)グラビティフォールズはいいとこ取りである。
そしてこの回でディッパーが学んだことはあまりにも自慢しすぎは良くないであった。(それによってメイベルとの仲が今後も保たれるのであった)
オープニングのストア内でやりたい放題やるパインズ家を見るとやはりディッパーとメイベルはスタンの親戚であるというのが分かる。
忘れそうになるが偽札作りに協力していただけはある。
そして珍しくスカートのウェンディが登場。
つまりウェンディにとってスカートは"サマーウィーンコスチューム"のようなものなのかもしれない。
その後公式でも認められたカオナシ登場。(この事は日本専用のインタビュー映像で確か言っていた)
そしてゴーニーを食う!
これによってディッパーはトリックオアトリートをやる羽目に。
一方対照的に喜ぶメイベル。
しかしゴーニーがモンスターに食われたのだから、流石のキャンディとグレンダもこれには乗らない。
これを見る限りメイベルは良い子とはとても言えないが、まあそれは飛ばそう。
そういえばロビーもランブル回で言っていたがこうやってモンスターがホイホイ現れるのを見ると本当にディッパーが引き寄せているんじゃないかとも思えてくる。
長年グラビティフォールズで暮らしているスースですら噂でしか知らない存在であったカオナシがこうもひょっこり現れる、これは偶然じゃないかもしれない。
そしてトリックオアトリートを開始する5人。
その時にキャンディがキャンディのコスチュームをしてキャンディのふりをするが、
完全に白けているメイベル。
こうやって見たらメイベルはあっという間に3人グループのポジションを確保している。
何話か忘れたが実際メイベルがキャンディを叱るシーンがあったようにこれは作品の流れとして本当に存在しているだろう。
そしてハロウィーンスペシャルというのもあってディッパーがついにディッパーコスチュームを脱ぐ!
これもウェンディのスカート同様珍しい。
その後色々あってスースがカオナシを車で引くが、ゴーニーはどこだ?
もしかしたらカオナシの腹の中は異次元になっているのかもしれない。
本体が無事な限り中の存在もそれに合わせて無事なのだろう。
この仕組みがなければスースはゴーニーを木っ端みじんにしていたわけである。何気に危ないシーンであった。
その後モンスターに食われたスースが逆に内側からモンスターを食って一件落着するが、そういえば18話でマクガケットも翼竜を内側から食って脱出したとか言っていた。
あれは冷静に考えるとかなりグロい事を言っている。
ちなみに全体的な感想だが、どういうわけか今回見てやけに面白いと感じた。
この話は今までそれほどお気に入りじゃなかったのだが、いや、これは良い。
まずテンポがいい。
マクガケットを止めるために首を振る四人だったり、車で突然キャンディモンスターを引くスースだったり、細かい部分だけじゃなく全体的にもテンポがいい。
というわけでこの話は今回思いがけず上位にランクイン。
蝋人形回は超えている。
そしてなんと1話も超えている。
ネッシー回と迷うとこだが、互角かあっちが若干上という感じなので2話と1話の中間がこの話になります。
オープニングを見て気づいたがスースはぼったくりに関するモラルは全くないように思える。
ウェンディは渋々値段をつり上げたが、ただそれは面倒くさいという意味であってやはりこちらも同じくぼったくりに関しては何も思ってないようである。
やはり(この話の前半までの)ディッパーやメイベルのように"真面目"だとミステリーハウスの従業員としてやって行くことは出来ないのだろう。
そしてこれはグラビティフォールズに限った話じゃないが、
なぜこうもアメリカの作品は吐くネタが多い!?
これはかなり前から思っていたがゲロを吐く描写が映画アニメジャンル問わずやたら多い。なぜだ!?
まあそれはいいとして、スースが考えたマスコットをスタンが(スースが着るのを)否定したとして怒るメイベル。
凄い勢いで起こったが、なぜここまで怒ったのか何度見ても実はあまりよく分からない。うーむ…。
そしてこの後メイベルvsスタンの戦いに発展し一時的にスタンの代わりにボスになるメイベル。
大昔から思っていたが肩パットのファッションセンスは個人的には完全に理解不能である。
80年代になぜこれが流行ったのか理解に苦しむ。自分の中ではこれはリアルミステリーの一つ。
そして理解不能といえば以前の感想でも言ったが、
どうやってディッパーがモンスターを捕まえたのか何度見ても分からない。
普通のエピソードのように見えて意外とこれは謎が多い。視聴者の想像力もしくはスルースキルが試されている。
ちなみにこの回でティーン達が集まるがその中にロビーの姿は見えない。
これはやはりメイベルが中心の話だからだろう。ロビーがいるとそれだけで焦点がボヤけてしまう。これは演出として良い判断だったと思う。
ちなみにロビーの姿が見えないのは謎でも何でもなくこれはいくらでも解釈の余地がある。
家の手伝いとして墓を掘っていたとか、バンド活動をしていたとか、秘密結社に記憶を消されていたなどなど。
ちなみにこの話で最も理解不能なパートは、
変質者となったスースの写真を高額で欲しがる客達である。
ディッパーのオオカミコスチュームの写真ならまだ理解できるがこれは謎すぎる。
おそらく地下にあるマシンから放射線か何かが漏れていて人々の思考回路を狂わせているのかもしれない。(今思いついた)
ちなみにスタンがテレビの中で服を脱いだが、
これによって今回、ディッパー、スース、スタンのメインの男キャラは全員なぜか上半身裸になっている。
これは一体……!? 制作陣の中の誰かの趣味?
という感じで話は終わった(?)が、では今から全体的な感想を言うこれは一見普通のエピソードに見えるが全体的にいつもと違う雰囲気が流れていると感じた。
モンスターの部分だけじゃなくおそらくメイベルvsスタンという構図も関わってる気がする。
いつもはスタンと対峙するのはディッパーであってメイベルではなかった。その部分が今回微妙な雰囲気の違いを生んでるのかもしれない。
更に労働が話の中心になっているのもポイントかもしれない。
普段いつものメンバーがせっせと働いている描写はカットされているのでよく考えるとこういうのは珍しい。
珍しい短編三作品であるが、オープニングは普通の感じで始まる。
ディッパーはなぜここに来たのかよく分かってない様子だったが、メイベルはしっかり用意して色々持ってきている。
つまりスタンはメイベルにだけ事前にハッキリ説明していたという事である。
やはりスタンと仲が良いのはディッパーよりメイベルというのが分かる。
そして4人が穴に吸い込まれその中で"語り"として話は進んで行くが、ディッパーの声変わりの話の中でようやくマクガケットがディッパー達を亡き者にしようとした事が触れられる。
あの出来事からこちらの感覚では時間が随分経ってる感じを受けるが作中ではそれほど進んでいないというのが分かる。(実際夏休みに入ってまだ半分にも達していない)
ちなみに正確にはサマーウィーンの時に会っているが、その時はロウソクの火とカオナシの方に気が行っててマクガケットの事はどうでもよかったのだろう。
そして話は進んで行くが、ちょっとしか注目ポイントがある。
鏡の前で自分自身に挨拶をするディッパーだが、これはマンノタウルスの回のBABAの話を連想させる。
ディッパーというのはああ見えてこういうキャラなのである。
※昔Youtubeのコメントで"ディッパーらしくない"というのを見かけたが、マンノタウルスの回を思い出せばむしろこれは"ディッパーらしい"のである(ディッパーと同じくあの回は誰でも"記憶喪失回"なのか?)
そしてこの後ディッパーはゴツいおっさん達に追いかけられる羽目になるが、よく見るとその中にプールのおっさんがいる。
そしてディッパーの話のオチは相変わらずスタンが取っていくのであった。
次はスースの話。
魂を持ったピンボールマシンが反乱を起こすが、これはランブルの現象と似ている。
それだけじゃなくジファニーとも繋がっているし、思い返せば蝋人形達とも関係しているだろう。
つまりこのピンボールマシンは、フォードの発明じゃない。
オリジナルの仮説だと地下に埋もれている巨大UFOの放射線の影響でグラビティフォールズにはこのような魂の宿った奇妙な存在が多いのかもしれない。
ジファニーは正確にはプログラマーが作ったようだが…まあそれはいいとして、スースがピンボールマシンの中にある絵(写真)に手を振っているのを見るとこの回はまるでランブルとジファニーを繋ぐ回と言えるだろう。
そしてスースがピンボールマシンの電源を切り一件落着するが、
これは要するに全員同じ夢を見ていたという事でいいのだろうか。
ピンボールマシンの中にいた時は服装が変わっていたいたのでそうなのかもしれない。
そして次はメイベルの回であるが、その中で注目すべきはメイベルの"嘘"に対する反応である。
嘘はよくないとメイベルはこの回で言っていたが、しかしここでランブル回を思い出してみよう。
ランブルの時はメイベルはスタンに普通に嘘を付きまくっていた。
その時の再感想で今度説明すると言っていたのでここでいよいよメイベルの嘘に関する仮説を説明しよう。
この違いの理由はグラビティフォールズのシーズン1が初期、中期、後期に分類できるのが理由だと思っている。
シーズン1といえど作風に違いがある。
例えば自分の中ではノームの話から呪いの蝋人形回までの"1~3話"までは初期。
次にギデオン初登場回からDoraemonの道具が出てくるギデオン回の"4~11話"までは中期。
そしてサマーウィーン回からシーズン1の最終回である"12~20話"が後期だと定めている。
だから4話しか違わないが中期に位置する10話のランブル回と後期に位置する14話のこの回でメイベルのキャラに若干違いがあるというわけである。
(これはオリジナルの感性で決めたものであって公式ではありません)
ちなみに作品の中でこの事を考えるなら、この底なし穴回はランブルの回より前の出来事かもしれない。
このエピソード自体ある種の回想だからありえる。
つまりそれ以来メイベルは嘘を付くのが平気になったと考える事ができるだろう。
そういえばメイベルが回想の中で本の事を持ち出したが、スタンはディッパーが本を持っていた事をシーズン1の最終回まで知らなかった。
つまりこれは……どういう事か。
可能性は3パターンある。
1.この話は番外編で本編と繋がりはない
2.メイベルの"語り"では"本の三巻"という言葉は使われずその部分は実は飛ばされていた
3.スタンはメイベルの話を真剣に聞いていなかった
どれが正しいと思うかは各自自由に考えよう。
スタンは本を揃えた時英語版だと「Finally, "We/I" have them all.」と言っている。
ポイントなのが"We/I"となっているところ。
スタンが揃えたのだからIで良さそうだが複数のWeが混じっている。
この部分はネイティブでもIなのかWeなのかよく分からない発音になっている。
現在考えるとこれは"I"で問題なさそうだがWeとも聞き取れる理由はなんなのか。
これは間違いなくストーリーの設定がこの時点ではまだ完全に決まっていなかったのだろう。
だから組織的な意味でWeとスタンが言ったように聞こえる風にしたのかもしれない。
そして秘密結社といえばSociety of the Blind Eye(見えない目の秘密結社)だが実はもう一つ存在する(していた)組織がある。
それはThe Royal Order of the Holy Mackerelというもの。
ミステリーハウスで飾ってある変わったデザインの垂れ幕。
あれがその"The Royal Order of the Holy Mackerel"のシンボルなのだが、知っての通りこの組織は現在のところ登場していない。
この名称はオンラインゲームのMystery Shack Mysteryでかなり早い段階で明らかにされたものなのだが…
自分が思うにこれは途中でストーリーの変更がなされたのかもしれない。
だから見えない目の秘密結社が代打として登場したのかもしれない。
いやそれは分からない。この先登場するかもしれない。
ただ最近初期のストーリー構成が結構気になっている。
スタンの過去の食い違いといい元々本当はどうする予定だったのか興味がある。
でもこういうのは基本的に製作者は語らない。
きっと永遠に謎のままだろう……