タイトルにもなっているONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)。
未だに謎は多く明確な正体は作中で一度も触れられていない。しかしヒントはいくつか存在している。
この記事では最新情報も交えて過去の予想を振り返ってみます。
■巨大な王国の存在
(41巻 395話)
跡形もなくなった「巨大な王国」は間違いなくラフテルやワンピースと大きな関わりがあるだろう。
■ひとつなぎの大秘宝は実在する
(59巻 576話)
白ひげが死の間際にはなった言葉。ロジャーから直々に聞いた話なのでこの台詞は嘘ではないと思われる。
「実在する」という事なので曖昧な物ではないと確定している。
■見つけたら世界はひっくり変えり、世界中を巻き込むほどの巨大な戦いに発展する
政府はそれを恐れており、白ひげがワンピースは実在すると言った時もセンゴクは激怒している。
明らかにワンピースの正体を隠したがっている。
という事は政府はワンピースの正体を知っているということなのだろうか?
代々ごく一部の政府上層部で言い伝えられてきた事なのか、ロジャーが処刑の前に話したのか、これは今後の展開が待たれる。
■真の歴史を知っただけではどうすることもできない(裏を返せば歴史を知る事とワンピースは重要な繋がりがある)
(52巻 507話)
「急ぎすぎた」と言ってるのが引っかかる。
空白の100年から800年も経っているので単純な時間ではないように思う。
そしてオハラも同じと言っている。お互いの共通点は歴史の本文である。
ロジャー海賊団もオハラも歴史の本文についての何かが足りなかったのかもしれない。
何かとは歴史の本文についてで考察したように古代兵器に関する暗号の事だろう。
これらを踏まえていよいよ核心に迫ってみる。
この説は何年も前(2000年代)からありワンピースの正体について非常に興味深い仮説を立てている。まずはこの説を簡単に紹介。
プルトンとポセイドンは単品ではなく揃って初めて効果があるものでポセイドンは海底に、プルトンは海上に、といった具合で兵器というよりは海流を操作する道具だというのだ。
これによって海流が塀のような役割を果たし巨大な王国は守られていた。
しかし何らかの理由で世界政府と名乗る連合軍に破れ、侵略に成功した連合軍側は侵略の事実を隠すためにその装置を強力に設定し、滅びた王国へ誰も近づけさせないようにすることに。
その結果レッドラインはもともと浅瀬で海流の操作によって海水に不均衡が起こりあのような巨大な大陸になり、グランドラインも生まれた。
つまりワンピースの正体とはDの意思を受け取り、古代兵器を正しく使い、昔のレッドラインとグランドラインが存在しない海、つまりオールブルーに戻す事を指すのだ。
これならたしかに壮大な最終回が期待できる。
しかしオールブルーそのものがワンピースとは思えない。疑問や理由がいくつかある。
・海が一つに戻ってもその後どうする
・ルフィではなくサンジの夢がワンピースになってしまう
・グランドライン上にある島の謎が説明できない
・カームベルトが無風である理由を説明できない
オールブルーは副産物として発生するというだけでもう一つ何かがある気がする。
その前にグランドラインの不可思議な現象について取り上げよう。
「無風」の海域にはさまれている
四つの「海流」が一つの山に集まっている
航路全域に「磁気」異常
ある「法則」よって磁気を帯びている
「最後の島の手前」で一つになっている
これらの現象が全て自然によって引き起こされたとはとても思えない。
全ては最後の島へ行き着くように仕組まれているのではないだろうか。
あと最後の島の手前で一つに集まっているのも気になる。実際これは後に「水先星島」(ロードスター島)を指していると判明し実際に重要な情報だった。
ではワンピースの正体は何か、これからこのサイトの旧仮説を紹介します。(2011年頃の予想です)
連合国に巨大な王国を滅ぼされたDの一族は完全な侵略によって全ての技術が盗られないように、古代兵器を使い「地殻を操作」して王国をバラバラにした。
一つの大陸だった王国の名残が磁気を狂わせる鉱物として残っている。
次に「天候を操作」してその王国を挟むようにカームベルトを作り、グランドライン中を過酷な天候にした。
さらに「地殻操作」で航海が困難になるようレッドラインとグランドラインの入り口の山を作りあげた。
その王国の技術の名残がグランドラインの入り口にあった謎の模様の門である。
最後に「海流を操作」して山を登るという奇妙な進入方法を作り、一度入れば抜けにくいアリ地獄のようなグランドラインを完成させた。(カームベルトライン上に多く存在する海王類の原因については後述)
自分達の意思を受け継ぐ者が現れ、その者達が最終的にその司令塔である最後の島ラフテルへ向かうのに期待して、グランドラインを航海すると最後の島へ行き着くように磁気をコントロールしてログポースを使わないと航海できない特殊な環境を作った。
しかし誰もが簡単に辿り着かないようにする為に暗号も同時に作り、それが王国の復活に必要な兵器のありかが記述されている歴史の本文である。
ロジャーは空島でポセイドンの情報を知り、どうやってかは分からないがその情報を使って一向はラフテルへ辿り付き、何らかの理由で空白の100年に何が起きたのか全て知る。
しかし王国を復活させるにはさらに暗号(真の歴史の本文)の完成が必要だった。現時点では実現不可能だと悟ったロジャーは探すのを断念し大きな賭けをする。
それが処刑直前のあの台詞である。
これによって海賊達をグランドラインに集中させ、なおかつ自分と同じ思想の海賊が現れ世界政府転覆とDの意思を成し遂げるのに期待した。
古代兵器の情報がラフテルで全て揃うと真の歴史の本文が完成し、それによって古代兵器の真の使い方が分かり地球を操作出来るようになる。これがワンピースの正体。
そしてカームベルトとレッドラインは昔のように消滅し海が一つになる。これがオールブルーの発生。
グランドライン上の島も再度一つになって巨大な王国が復活する。そしてこれがDの意思。
世界政府と政府側の加盟国 vs 麦わら海賊団、全ての真相を知り集まった革命に協力する王国、革命軍との巨大な戦いが始まり、今の政府を転覆することによって天竜人による支配や政府の異常な政策や情報隠蔽が無くなり、新しい秩序が生まれ今よりも自由な世界になる。
そしてルフィは富と名声と力を手に入れた海賊王、つまり巨大な王国の王になり、これを成し遂げた麦わら海賊団は遥か未来まで語り継がれるほどの伝説になって幕を閉じる。
要するに「神の力」とも表現できるものがワンピースというわけである。
簡単にまとめるとグランドラインとレッドラインを作った理由は王国を完全に滅ぼされないようにする為で、後に再度世界政府からの侵略やラフテルへの到達を難しくするために厳しい天候や暗号を作ったということ。
これなら今まであった謎や世界観が解けるのではないだろうか。例えばシャンドラの遺跡に無造作に古代文字が彫ってあったのも王国の一部だったからと説明できる。
ちなみにロビンの分析やノーランドの過去編で都市としてのシャンドラは800年前に滅び、後に生き残りが跡地に慰霊碑を立てたという事が分かっている。
おそらく空白の100年末期に僅かに生き残った羽を持った王国の人々がポーネグリフが残されているシャンドラを離れず、古代兵器によって王国は散り散りになって連合軍の手の届きにくいようジャヤが壁の向こう側まで来たところで、シャンドラ都市跡地に黄金の慰霊碑を立てたのではないだろうか。
そして空島に打ち上がるまでの400年間、子孫達が外部からの侵略を徹底的に防いだ事によって王国の住人の証である羽の血筋が残った。
シャンディアのような逃げ切った人々以外の者達は、羽や歴史は残らなくともせめてその住人だった証を残そうとDという名前を名乗るようにしたのではないか。
ちなみに世界政府は世界政府加盟を拒んだ国の国民を捕らえて奴隷として働かせていたりする。
苛酷な環境なのでゆっくりとだが、それでも800年間の間に世界政府は4つの海だけでなくグランドライン上の王国も支配していったのでは。
それならば
「─────ならばなぜ我々は───」(24巻218話)
とコブラが言った言葉の真意に近づけると思う。
政府によって定められた法律が兵器の復活を阻止して人々を守る為ではなく、まさか歴史を解き明かす鍵になるとは全く思っていなかったので「ならばなぜ我々は───国家機密にしてまで代々守り通してきたのか」という疑問が生まれたのだ。
つまり空白の100年を隠す政府の意図と過去のアラバスタ王国の意図に疑問を持ったということ。
ちなみに我々はアラバスタのみを指すのか、世界政府に属して、なおかつポーネグリフを保有している他の国家まで指しているのかはわからない。
しかし匿った理由は二通り考えられる。
「政府は全く介入しておらずDの一族の意思によって大昔から国家機密になっている」
「大昔の政府の指示で国家機密になっている」
400年前の回想でシャンディアの人々は打ち解けたノーランド達にポーネグリフを普通に見せていたので後者の方がありえるだろう。
問題は400年前からそうだがなぜシャンディアの人々がその歴史を知らないのか。
それは外部に情報が漏れた場合、世界政府に存在を気づかれ再度滅ぼされないようにあえて子孫に伝えなかったようにしたのかもしれない。
モンブラン・ノーランドが黄金だけではなく歴史の本文もジャヤにあると政府に言っていればもっと大変な事になっていただろう。
もしくは報告に含まれていたからこそ世界政府による出発許可が5年もかかり、王様と王様の連れの兵だけを同行させたという可能性が考えられる。
というのが旧仮説であったが、ホビホビの実が後に登場したように、悪魔の実の力によって人々の記憶から空白の100年に関する知識は抹消された可能性が高いかもしれない。
そして空島に住んでいた者達の先祖は月の民と地球人のハーフではないかと思った。
友好的な地球人と月の民の住まいを空に作ろうと空島を作ったのかもしれない。
巨大な王国の住人が純粋な月の民のみの血しか引いていないのかどうかは分からないが、空島の人間は長い交配の末いつからかその羽の血筋が途絶えたので、それでも先祖に敬意を評そうと装飾で羽を残した。
これなら装飾を代々付けている理由を説明できる。
貴重と言われる悪魔の実もグランドラインでは珍しくない理由は決して物語の都合ではなく、その王国にしか実らない実だったからなのでは。
だからこそドラム王国にいたチョッパーのように自然の動物が口にする例があるのではないだろうか。
そして悪魔の実の八百屋があるという話が真実の場合、八百屋を開いている者がグランドライン上の何処かの島にある特定の実が実るのを突き止めたからと考える事ができる。
ワンピースの正体の仮説が正しい場合、ビビが言ったリトルガーデンに関する「グランドラインは島と島との交流もなく(何千年も何万年も)それぞれが独自の文明を築き上げてる」という解釈は間違っているという事になる。
そもそも小さな島にここだけ何万年(何千万年?)も恐竜が生き残ってるのはいくらなんでも妙である。
悪魔の実に古代種が存在しているぐらいなので恐竜は古代技術によって復活していたのではないだろうか。
そしてエッグヘッド編で明らかになった巨大な王国の事実と照らし合わせると、この予想は当たっていたと思われる。
ちなみにこの説が正しい場合、アラバスタ王国、サクラ王国(旧ドラム王国)が物語終盤でまた深く関わることになる。
レイリーが言った「ゆっくりと世界を見渡して」というのは、どれだけ世界政府にたて突く味方がいるのかを確かめろと解釈できないだろうか。
味方がいない状態で王国を復活しても大混乱になるだけでまた同じ歴史を繰り返してしまう恐れがあるからである。これなら麦わら海賊団と今は関係の無い革命軍の行動が終盤で繋がる。
古代兵器で操作できるのは海流と天候と地殻と予測したが陸海空の三種類ある。
つまりこれはプルトンとポセイドン以外にもう一つの古代兵器があるという可能性が出てくる。
何処にあるのは不明だし、存在自体あくまで可能性なので作中で発表されるまで待つしかない。そして実際マリージョアにあると判明した。
ちなみに海王類がカームベルトのライン上に密集している原因が磁気の操作によるものならば古代兵器はもう一つ増えて四種類になる。ただし海流が原因ならば兵器として磁力は必要ないかもしれない。
おそらく古代兵器と呼べる物は三つ存在し、磁気操作、もしくか全く別の特殊な力は真の歴史の本文を解き明かさないと手に入らないラフテルにある何かだと思う。
そしてそれこそ兵器を纏める力なのかもしれない。
さらに麦わら海賊団の目標はどうなるか。
ルフィ:正真正銘の海賊王になれる
ゾロ:目標は世界一の剣豪なので関係なし
ナミ:世界地図が今の状態よりはるかに作成しやすくなる
ウソップ:達成すれば勇敢なる海の戦士として誇れる
サンジ:オールブルーを発見できる
チョッパー:目標は何でも治せる医者なので関係なし(しかし古代技術まで復活すれば夢のような医術を身につける事が出来るかもしれない)
ロビン;真の歴史を知った時点で目標は果たせるが、その歴史を背負って因縁の世界政府を打倒できるので関係あり
フランキー:ラフテルにたどり着いた時点で目標は果たせるのであまり関係ないが、しかしロビンと同じく憎き世界政府を打倒できる
ブルック:ラブーンと正面から再開できる
ビビの場合巨大な戦い時に再度麦わら海賊団の仲間として協力できる。
ラブーンの場合ブルックやルフィ達と再会出来るだけではなく故郷へも帰る事が出来る。
しかしこれほどの技術を持った王国がなぜ敗北したのかは不明だ。自称創造主の子孫を名乗る天竜人を見るに相当姑息な手を使ったのだと思われる。
もし「悪魔の実」という名称と何か関係があるとすれば、連合軍がどうにかして王国から実を盗み出し侵略の為に悪用したのかもしれない。
この場合ダイアルのように悪魔の実は元々戦闘の為の道具ではなかったと考えられる。そしてエッグヘッド編でほぼ確実にそういう事だったと明らかになったと思われる。
あと疑問に思うのは神の力に近い技術をどうやって身に付けたのだろうか。悪魔の実の能力は人智を遥かに超えている。
ポーネグリフに使われている石も何をやっても一切傷が付かないというこの世のものとは思えない。
ブルックによって魂と黄泉の国の存在は明らかになっている。
メリー号の化身クラバウータマンの存在によって物にも魂が宿るアニミズム的な事実も明らかになっている。
ゾンビのシンドリー、ゾロが感じ取った物の呼吸、ロジャーが感じ取れた万物の声など様々な例がある。
本当に創造主がいたのか、もしくはAVATERのエイワに近い存在で地球そのものが神だとか……とこれ以上考えてもややこしくなるだけなので、
・巨大な王国にはDr.ベガバンク以上の大天才がいて悪魔の実や古代兵器など超技術を一から開発した
・残された神の技術を研究、利用して(どの道天才は必要)古代文明を発展させたのか
などは明かされるまで待つしかない。
古代文明は純粋な月の民のみのものか、地球に降りてきて王国を作った後に協力的な地球人と共に作られた技術かは今のところわからない。
ちなみに神の技術だった場合はこのような形で作中で明らかになると予想しています。
(2)へつづく。