Dの意思とは17巻154話でDr.くれはが最初に触れた言葉で後にロビンも口にし、歴史と深く関わっているとされる名字の一つ。
くれはによってこの時ゴールド・ロジャーも「ゴール・D・ロジャー」が本名だと判明。59巻576話で政府が意図的にゴールドにしたとも判明している。
ではこの"D"は何の意味で、そして"意思"は誰のどんな意思なのだろうか。
この記事では最新情報も交えて迫ります。
ワンピースでアルファベットのDに関する言葉といえばこのようなものがある。
「ROMANCE DAWN」。DAWNの頭文字、つまりDには「夜明け」という意味が込められているという説。
「"夢"か"運命"か」(11巻96話)
夢は「Dream」、運命は「Destin」。どちらもD。つまり両方の意味が込められているのかもしれない。
だがどれもしっくりこない気がする。ここまで重要な伏線として存在しているDが、例えば夢を意味する言葉でしたと分かっても「へーそう」で終わる気がする。
以前(2000年代)ネットで情報を調べているとDに関する興味深い仮説を見つけた。最初にこれを見たとき「絶対これだ」と思ったものがあるので紹介。もう知っている方も多い有名な説。
Googleの検索候補にも「ワンピース d」と入れれば半月や月がその後に出てくるほど今や有名な説。最初にこれを発見した人は凄い。
この説だとちょっとした関心程度では終わらず、41巻でクローバー博士が言った「巨大な王国」やエネルの扉絵に出てきた「月」と密接に関係してくる。
作者も初期の段階でDに関してこう言っている。
「今はただ何も考えず"D"と読んでいてください」(8巻SBS)
では一体なぜDが半月なのか、それはDを持つ者の先祖は「月の民」でその月の民と地球人のハーフが月の半分を意味するDを持つ者だと言うのだ。
その者達が築き上げていたのが巨大な王国で、世界政府を名乗る連合国によってその王国は滅びてしまい、自分達の「思想」をDの名に込めて未来に託した、という壮大な話。
それを踏まえたところで本編中にどれだけ月が絡んでいるのか少し紹介。
背景やタイトルに三日月 (4巻28話)
アーロン戦後の宴 (11巻95話)
タイトルは"月光と墓標"(12巻107話)
(15巻 132話)
タイトルは"満月"(17巻152話)
5話の間に日が経っているので月の満ち欠けに若干の変化あり(18巻 160-165話)
クロコダイル戦後(23巻 212話)
紹介した以上に本編中に月は多く描かれており、しかも月日の経ち方と月の満ち欠けが適当ではないように見える。
そして極めつけはこれら。
満月が雲に隠れてたまたま半月に見えている(27巻253話)
台詞と半月の形がDに見えるなど半月説を比喩してるように見える(31巻 292話)
292話のタイトルの方は拾遺和歌集から引用しただけのようにみせて、実はこれもDの意思と関連しているのではないか。
空島というと月の民と大昔関係があるとエネルの扉絵で判明しているのでこれらの考えを後押ししてるように感じる。
ちなみにこの説を聞いた時、関係があるのかもしれないと思った昔から引っかかっていた絵がある。
(27巻表紙)
ルフィが"コスプレ"をする事は本編にも表紙にも当時はほとんどなく「羽を付けたルフィ」というのは妙な違和感があった。
「ウインクしているルフィ」も何か変と思っていたが、羽は月の民の子孫を、そしてウインクは半分の月を意味していると捉えられる。
これなら個人的に違和感があった表紙のルフィに納得できる。
エネルの故郷は「ビルカ」(30巻279話)
月の都市の名もビルカ(49巻472話)
都市の名前の一致はただの偶然ではないはず。
ロビンの分析や400年前の回想で地上にいるのに羽を持っていたシャンディアは何者かと戦いポーネグリフを守りきった歴史がある。
(31巻290話)
(32巻301話)
地上にいるのに羽が残っているのは土地の侵略を防ぎ血筋を守りきったからなのではないかと思う。
ちなみに公式ガイドブックである「ONE PIECE YELLOW」に空島の人間の羽は「装飾」という情報が載っている。
しかしジャヤが空島に打ち上がる前の空島の住人にも装飾の羽は付いている。なのでシャンディアの影響を受けたわけじゃない。
つまりこれは勘違いしそうになるものの、元々空島に住んでいた空島の住人の羽は偽物で、地上に住んでいたシャンディアの羽が本物という何かの間違いかと思える奇妙な状態ということ。
特に偶然(?)シャンドラが空島に打ち上げられたことでその逆転している状態が混乱を生んでいる。これは一体どういうことなのだろうか。
ただその話の前に、1139話を含めた最新情報と照らし合わせてDと月の関連にさらに迫ってみる。
(2)へつづきます。