フーシャ村出発時から一味崩壊までの航海日数はどれだけ経ったのか
作中に何月何日という明確な表現がないので完全に把握するのは不可能と思える航海日数。
しかし稀にだが年月を把握するヒントになる台詞は存在する。
まず基準となる大海賊時代が始まった正確な年数が分かったのはローグタウンでのスモーカーの発言。(作中でこれが初めてのはず)
(11巻99話)
そして白ひげとシャンクスの会話でこんなことを言っている。
白ひげ「・・・ロジャー・・・ガープ・・・センゴク・・・・・・・・あの頃の海を知る者はもうずいぶん少なくなった」
シャンクス「22年たった・・・当然だ・・・・・・!!」(45巻434話)
このシャンクスの発言によってローグタウンからエニエス・ロビー終了時までは1年未満なのは確定している。
・・・と読み返している最中にシャボンディ諸島でもサンジがそれを裏付けることを言っている事に気づいた。
サンジ「しかしよゴールド・ロジャーは22年前に処刑されたのに」(52巻506話)
まさかロジャーの処刑日が1月1日で話しているのが12月31日なわけはないと思うのでそれならば流石に23年と言ってるはず。
さらに詳細な航海日数を調べる前に発表されているメンバー全員の誕生日について。
ルフィ 5月5日
ゾロ 11月11日
ナミ 7月3日
ウソップ 4月1日
サンジ 3月2日
チョッパー 12月24日
ロビン 2月6日
フランキー 3月9日
ブルック 4月3日
誕生日は密集しているわけではなく、ある程度散らばっている。
旅をしていると本来なら一人や二人誕生日が来てもおかしくなさそうだがその様子は見られない。
可能性はいくつかあると思う。
可能性1.誰かが発表されている年齢より本当は1歳低い。
これなら発表された年齢というのは第一部までの年齢ということで収まる。しかし誰かが途中まで年齢詐称だったことになる。
可能性2.仲間になった時点での年齢
一番誕生日が離れているのはナミとゾロで約4ヶ月。
ナミの誕生日がちょうどアーロンパークの出来事が終わった宴の頃とならばゾロとチョッパー以外は仲間になった時は既に誕生日を過ぎていた事になるので問題ない。 (ココヤシ村に一度帰ってきたのは誕生日が近かったからと解釈もできる)
これならば歳を取らない理由にもなるし航海日数はナミの誕生日からゾロの誕生日前の7月~11月までの4ヶ月以内ということにもなる。
だがこれだとゾロは2年後集まってすぐにまた歳を取らないとおかしくなってしまう。
可能性3.数え年のようなシステム(数え年と言っても腹にいる時はカウントしない)
年初めに全員で歳を取り、ナミのように孤児で正確な誕生日を知らなくてもいい。ルフィの出発が元旦近くなら1年近く航海しても年を越さない限り誰も歳を取らない。
これなら全て解決できる。作者が誕生日の設定を適当に読者に決めさせているのも納得できる。
ただしピッタリ2年後に集まっているので、航海日数が11ヶ月程なら年末近くなのでまたすぐに全員歳を取ることになるが・・・。とはいえこの説を個人的には推したい。
ちなみに0巻の後ろにある「今回のお話がルフィの17歳最後の冒険」の解釈は第一部の冒険が最後という意味だろう。
シャボンディは冒険というよりは職人探しや天竜人などでそれどころではなく、女ヶ島は意思と関係なく飛ばされ冒険の暇なく戦闘になり、インペルダウンや海軍本部も同じ理由で冒険そのものはシキの所で最後。
だが515話のタイトルは女ヶ島の冒険・・・しかし冒険とタイトルが付いてる割には九蛇の女達から逃げてるだけなのでカウントしなくていいと思う。
というのもこれを含めてしまえばシキの所での冒険はパラレル世界の出来事になってしまうか、女ヶ島の時にルフィは18歳だったとなってしまう。
※18歳だったとなると数え年のシステムも当てはまらないし、他のメンバーの誕生日も冒険途中に沢山入っている事になるので可能性1になってしまう
ちなみに作者が24巻のSBSでこのような質問と回答がある。
作者が言いたいのはこちらの時間軸(365日)と同じだが、こちらの時間の流れ(連載期間)とは違うという意味だろう。
サンジの発言で1年経ってなかったと判明しているのでこの解釈はまず間違いない。
ちなみにサザエさんやクレヨンしんちゃんは軸がコメディの1話完結型だからいいのであって、ストーリー漫画であるワンピースが歳を取らない設定ならそれは矛盾や設定ミス以前の問題で、ストーリーという世界観が崩れて終わりだと思う。
つまりサザエさんのような作品の場合は1話もしくは1年ごとにパラレルの世界を描いていると考えれるから問題ない。一話完結型ならこれはセーフ。
しかしワンピースのような作品だとそうはいかない。ストーリーが中心である以上年齢と作中の流れが一致しなければルール0の混沌とした世界観になってしまう。
まあそれはそれでありとも・・・・言えるだろうか。
白ひげの回想でこんな出来事があった事が判明している。
57巻557話
アーロンを倒して少し後まではエースは黒ひげを追っかけていなかった事になる。一方ドラム王国に麦わら海賊団が着いたときは黒ひげに国は滅ぼされていた。何ヶ月も前に。
15巻134話
そして麦わら海賊団が到着する1週間前にはエースはもうドラム王国まで来ている。
17巻154話
ルフィ達がココヤシ村からドラム王国に行く間にエースは新世界からドラム王国までルフィ達より1週間も早く着いたことになる。
もしエースが手配書を見せた時にまだ黒ひげが白ひげの船に乗っていたとしたら、ココヤシ村からローグタウンの間に何ヶ月も過ごしていたという事になってしまう。
理由はローグタウンを出航してすぐにグランドラインに向かい、双子岬でビビと出会っている。
途中まで乗船してウィスキーピークまで行くわけだが、その期間は1日経ってるかも怪しい。(ゾロの睡眠時間が24時間以上とは思えない)
そしてウィスキーピークに着いて24時間も経たず朝方にビビを乗せ出航している。
この後リトルガーデンに向かうわけだが、この間に何ヶ月も経ったと考えるのは無理がある気がする。長くてもせいぜい1ヶ月だろう。(15巻の感想でも少しふれている)
となるとリトルガーデンからドラム王国まで何ヶ月も経たないと辻褄が合わない。
しかしこの間の航海日数はナミの病気の進行を考えるとありえないのでココヤシ村からローグタウンまでの間に何ヶ月も過ごしたという結論になる。
しかしこれは黒ひげが白ひげの船にまだ乗っていた場合の例であってその他ならばそんな事は無く、遠征に行ってたときならば少し事情は変わってくる。
57巻552話
このように隊長になる前から別の海賊を降伏させる為に何処かへ出向く事が出来るようだ。
友達であったサッチと共に別の海賊船もしくは別の島へ行った時にヤミヤミの実がサッチの手に入り殺したのかもしれない。
これなら本船の白ひげ海賊団は時間差で知る事になり、黒ひげも仲間集めが出来る時間があったと考えることが出来る。
しかも手配書を見せていた時に船に乗っていたならばエースとルフィが兄弟だと知っていてもおかしくなかったはず。
実際はバナロ島でエースの口から直接聞くまで知らなかったので尚更この説が有力ではないかと思う。
しかしどの道麦わら海賊団がココヤシ村からある程度過ごしていなければ、新世界からグランドラインの端近くまで来たエースの移動速度は恐ろしく速い事になる。
ちなみに移動速度といえば鷹の目も速い。
東の海のバラティエに来たかと思えばルフィの手配書を新世界までシャンクスの所に見せに来ている。
鷹の目の実力ならカームベルトを横切れるだろうし、七武海なので政府の許可を貰いレッドラインを上から超えて新世界まで行ったと考えられる。
とはいえバラティエの時からから手配書が出回るまで期間はそんなにないと思うのでとてつもない速さだ。
ログポースを気にせずに進める一部の者しか知らない航海術でもあるのだろうか?(ビブルカードを上手く使えば可能とか?)
そして何月なのかは分からないが注目すべき事を言っている人物がいる。
(2)へつづく。