懸賞金システム
一般的に強さの目安に使われている懸賞金額。作中ではどのように扱われているか。
額を決める側である海軍の大将である青キジはこう言っている。

34巻320話
「強さだけを表すものじゃない」と言っているので強さも含まれているのは間違いない。
そして「政府に及ぼす危険度を示す数値でもある」と強さはあまり関係なく政府が思う危険度も額に入っている。
では他の海賊や海軍はどう捉えているか。
海軍本部大佐スモーカー
同じくスモーカー
海賊サーキース
七武海モリア
このように懸賞金額が強さの基準だと思ってる者は沢山いる。
額を決める側のスモーカーですら懸賞金額がそのまま強さと認識している。(だからハリのない日々を送ってるんだろう)
懸賞金が付く例はどういったものか。
海兵を殴り凶悪な海賊と言われ生死問わず全世界指名手配の賞金首にしてくれという要請があった (11巻94話)
これを聞いた海軍本部(情報管理室)の人間は「早急な事実確認の後、上に承認を求める」と返事をしている。
海賊といえど簡単に懸賞金をかけず、調査した上で強さや危険性を考慮して賞金首にするようである。
ルフィ以外にも海兵に手を出しているが、この時懸賞金は船長であるルフィのみしか付いていない。
殴られた本人が一味の船長の首と指定しているので付かないのも当然だが、これが意味するのはつまり滅多な事じゃない限り船員は懸賞金が付きにくい事を表しているだろう。
では麦わら海賊団で船長以外最初に懸賞金が付いたゾロの場合。
スモーカーは「ウイスキーピークで賞金稼ぎの100人斬り アルバーナでダズ・ボーネスを討ち取った」とたしぎに懸賞金が付いた理由を説明している。
この二つは政府とほとんど関係がない。
悪行は船長の額に乗せられ、船員が賞金首になる場合は一定の実力を評価された額と考えていいかもしれない。
ゾロ以外の例はどうか。
一味全員に懸賞金が付いたエニエス・ロビーでの出来事だが前代未聞の行為自体は船長であるルフィの額に乗っかったと考えられる。
しかし船員も手助けしたということでゾロほどの実力がなくとも賞金首にする基準を満たしたのだろう。(だからこそペットのチョッパーに50ベリーという無意味な額が付いた)
ちなみに額を決める要素は7パターン考えられると思う。
1.民間人に被害を加えて懸賞金が上がる
この例は山賊のヒグマしか浮かばない。
民間人からしたらたまらないが、実力が考慮されず政府に危害はないのでおそらく一番低額。
ちなみに自称56人殺したヒグマの懸賞金額はわずか800万ベリー。
第一部バギーもここに入るかもしれない。
2.政府(海軍)に直接被害を加える
海軍に追われる海賊なら誰もがその要素を持ってるだろうが、革命軍のドラゴンが一番当てはまる。
ロビンの発言で政府そのものを打倒しようと考えるのは革命軍のみ。(45巻432話)
幼少の頃のロビンもここに該当する。
実力が関係なく高額になる可能性がある。(しかし実力があるからこそ政府に手を出せるとも考えれる)
ドラゴンは世界最悪の犯罪者と政府から指定されているので懸賞金が明かされた時は最も高額かもしれない。
3.他の海賊を討ち取る
賞金稼ぎに近いが海賊旗を掲げてる場合はこれだけでも懸賞金が付く可能性はある。
近い例はエニエスロビー前のゾロ。
海賊じゃなく相手はCP9だがフランキーとロビンとルフィを除いた麦わら海賊団もこれに近いと思う。
相手の強さによるが海賊が一番名を挙げるのに有効なのではないか。(政府に直接恨みを買わない)
エースは白ひげの船に乗る前に七武海の勧誘があったのでこれで名をあげた可能性が高い。(57巻552話)
4."1"と"2"を合わせた例
今のところ該当者はいない気がする。
5."2"と"3"を合わせた例
エニエスロビー後のルフィ。(他の麦わら海賊団も少しは要素としてあるだろう)
2の要素があるので3だけよりも高額になりやすいはず。
6."1"と"3"を合わせた例
これはキッドが当てはまると推測する。(51巻498話)
キッドは「民間人に多大な被害を与えている」ので1は間違いなく当てはまる。
だがそれだけで3億超えをすると思えない。
ルフィの事を「どれ程のバカ野郎」と言ってるので海軍や政府に直接喧嘩を売るタイプではないと思われる。
60巻594話で新世界に行って早速海賊を討ち取っている。という事は1と3を合わせたこの6の可能性が高いのではないか。
5よりも額が上がり易いか不明だが強くて凶悪という危険な要素が揃うので高額なのは間違いない。
7."1"と"2"と"3"を合わせた例
これからの黒ひげが当てはまるはず。
全ての要素が揃うので7つの中で一番懸賞金が高く設定されると思う。
黒ひげの額が明かされたときは初頭手配で億越えをしてる可能性がある。(悪行を重ねていれば2年後までに4億は超えてるかもしれない)
問題はどのような割合で強さと危険度が額に入っているのか。
この問題には初頭手配という要因も加わってくる。
ルフィの例を見てみる。
初頭手配で3000万ベリーは世界的にも異例の破格らしいが決して高くはないとも言っている。(11巻96話)
今だから言える事だが実際その通りである。
当時のルフィの実力と比較してもかなり低い。(詳しくはルフィの項目を)
つまり初頭手配の額はあまり当てにならないのである。
次にクロコダイルを討ち取ったルフィが1億になったわけだが、戦いの内容を知らないので七武海を倒したにもかかわらず初頭手配の時と同じく過小評価しすぎである。
その後にエニエス・ロビーへ乗り込んで大暴れしてロブ・ルッチを倒し3億ベリーになったが、これは妥当な額だと思う。
政府に直結した機関を崩壊させたので実力よりも悪行分が相当加えられたはず。(1億以上)
とはいえCP9最強のロブ・ルッチを倒したのでそれも評価されただろう。
しかし2000万ベリーのアーロンを倒したので3000万ベリー、元8100万ベリーのクロコダイルを倒したので1億ベリーと途中までちょっと額の決め方が単純すぎないか海軍。
だからこそスモーカーのように海軍側でも単純に懸賞金額を強さだと思っている者がいるのだろう。
と言っても捕まらないからこそ暴れれるのであって額が実力より高くても生き残っている者はやはりそれなりに強いとも思える。
最後の締めの話は(2)へつづく。